更年期のちぶさ・ちくびの痛みの原因と2つの予防法!乳腺症の可能性も?

「更年期に入ってから、ちぶさの痛みが気になる」「乳首がチクチク痛むのはどうして?」と不安になっていませんか?更年期には、更年期特有の原因からちぶさの痛みを感じることがあります。

また、あまりに痛みが長引く場合には、乳腺症の可能性もあります。

こちらの記事では、

・更年期にちぶさの痛みがでる原因
・更年期のちぶさの痛みを予防する方法
・ちぶさの痛みを予防するためにヨード摂取は危険!

について、ご紹介しています。

 

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更年期にちぶさの痛みがでる原因

更年期に悩む主婦・山田さん
なぜ更年期にちぶさの痛みがでるようになるのでしょうか?
くみちゃん先生
更年期のちぶさの痛みの原因は、主にホルモンバランスの乱れだとされています。

 

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れによって、ちぶさが痛むことがあります。

エストロゲンとプロゲステロンの分泌量

私たちは、エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンを分泌しています。

エストロゲンは、乳管(乳液をだすための細胞が集まってできている菅)と、乳管のまわりにある組織を刺激し、拡げる働きがあります。特にエストロゲンの分泌が活発になる時期は、乳管のまわりにある組織が約3倍にも拡がり増えるため、乳首がパンパンになって痛みや張りを感じやすくなるのです。

プロゲステロンには、乳腺(乳房の中にある腺)の血管を拡げて、乳腺の組織を増やす働きがあります。プロゲステロンが活発になるときに乳首の痛みを感じる人もいらっしゃいますが、エストロゲンによる影響の方が特に強いとされています。

月経前に「イライラする」「不安になりやすい」などのPMS(月経前緊張症)を発症する人もいらっしゃいますが、PMSの症状として乳首の痛みがおきる人もいらっしゃいます。これは、月経前にエストロゲンの分泌量が活発になるためです。

本来、女性ホルモンの分泌量が急激に減る閉経前にはちぶさの痛みはなくなっていきます。しかし、閉経間際(50歳前後)であっても乳房痛があまりにひどい場合は、「乳腺症」の可能性もあります。

 

更年期に多い乳腺症とは

更年期に悩む主婦・山田さん
更年期には乳腺症になりやすいと聞きました。どのような病気なのでしょうか?
くみちゃん先生
乳腺症は、ちくびに痛みやしこりができる病気のことです。

乳腺症とは、おもに乳房にしこりや痛みが出る乳腺の病気のことです。

乳腺の病気のなかでも発症率がもっとも多く、主に30代~40代の女性の発症率が高いとされています。(参考:大阪労災病院)

乳腺症を発症する原因は、エストロゲンとプロゲステロン(女性ホルモンのバランス)の乱れと、エストロゲンの過剰分泌だとされています。

更年期(主に40代~50代)には卵巣の機能が衰えるため、エストロゲンが過剰に分泌することはほとんどあり得ません。ですので、更年期におきる乳腺症はホルモンバランスの乱れによるものが多いと考えられます。

特に心配になるのが「乳腺症は乳がんの原因になるの?」ということ。乳腺症でできるちぶさのしこりは良性のものなので、がんになることはありません。乳腺症は特別な治療の必要もいりませんし、特に心配をすることのない病気です。

しかし、ちぶさのしこりが「乳がんによるもの」という可能性もない訳ではありません。しこりを触っただけでは、「乳腺症かがんによるものか」ということは判断できません。定期的に検査を受けて、健康状態に問題がないかを知っておくことを強くおすすめします。

 

更年期のちぶさの痛みを予防する方法

くみちゃん先生
乳房痛がきになる方は、
・脂肪の摂取を控える
・ストレスを解消する

ことで、痛みを予防することができますよ。

脂肪の摂取を控える

高脂肪な食べ物を控えることで、ちぶさの痛みを予防できることが報告されています。

というのも、エストロゲンのほとんどは卵巣で分泌されていますが、脂肪細胞からもエストロゲンが分泌されています。つまり、脂肪を多く摂取したり、体についている脂肪が多ければ多いほど、エストロゲンの分泌量が増える、ということなのです。

もちろん高脂肪の食べ物を少し食べたからといって、急激にエストロゲンの分泌量が増える訳ではありません。ですが、毎日脂肪の多い食べ物を食べたり、太りがちになると、少しずつ増えることがあるのです。

卵巣機能の低下によって分泌量が減っていたエストロゲンが、脂肪の増加によって急に増えることで、ちぶさの痛みにつながっている可能性があります。ちぶさの痛みが気になるときは、できるだけ脂肪の少ない食事をとるようにしてくださいね。

 

ストレスを解消する

ちくびの痛みが気になるときには、できるだけストレスをためないようにしましょう。ストレスによってホルモンバランスの乱れが大きくなり、痛みを増幅している可能性があるからです。

私たちがストレスを感じると、「活動の神経」「闘争の神経」と呼ばれている交感神経が活発になります。交感神経が活発になったとき、「リラックスの神経」である副交感神経が働きかけることで、自律神経(交感神経と副交感神経)はバランスのとれた状態に戻ります。

しかし、強いストレスがかかったり、ストレスを感じる状態が長く続くと、交感神経が働きっぱなし(=自律神経が乱れている状態)になります。そうなると、自律神経を調節している脳の視床下部という器官が、うまく働かなくなってしまいます。

脳の視床下部は「ホルモンバランス」も調節している器官のため、自律神経が乱れると、ホルモンバランスにも影響を与えてしまうのです。ですので、できるだけストレスをためないようにして、自律神経を整えるように気を付けるようにしてください。

 

ヨードがちぶさの痛みを予防する?

くみちゃん先生
ちぶさの痛みを予防するためにヨードの摂取を推奨しているサイトが増えていますが、当サイトでは推奨していません。甲状腺がん発症リスクが高まる可能性があるためです。

「ちぶさの痛みを防ぐためには、ヨードを摂取したほうがいい」と、ヨードの摂取を推奨している病院・ウェブサイトなどが多数存在しています。(例:八尾総合病院など)

国立研究開発法人・社会と健康研究センターによると、「海藻に含まれているヨードがエストロゲン濃度を低下させる可能性がある」と指摘しています。しかし、「ヨードの摂取は甲状腺がんのリスクを高める可能性がある」ことも指摘しており、むやみやたらにヨードを摂取すべきではないことが分かります。

個人的に、ちぶさの痛みを経験したことがあり、いっこくも早く痛みを消したい気持ちもよくわかります。乳首がチクチク・ズキズキ痛むとそればかり気になってしまいますし、かと言ってお薬がある訳ではないので、とても不快でどうしようもないんですよね。

そんなときに「海藻をいっぱい食べるといいよ!」と言われると、「それなら毎日海藻を多く食べるようにしようかな」という気持ちになってしまいますよね。昆布やわかめはスーパーで手軽に買えて、気軽に食べられる食材ですし、誰もがそう思うのは当然のこと。

しかし、「更年期障害と甲状腺疾患の違いとは?甲状腺疾患の原因と予防方法」の記事でもご紹介しているように、日本人は海藻類をたくさん食べるために、甲状腺がんの発症率がとても高いというデータが報告されています。

ちくびの痛みはとてもつらいものですが、痛みを予防するためだけでに安易にヨードを多く摂取するのは、あまりにリスクが高すぎます。ですので、当サイトでは「ヨードの摂取」を積極的に推奨はしていません。

 

乳腺炎とは?

「乳腺症」と似ている名前の病気に、「乳腺炎」というものがあります。

乳腺炎は、乳房に炎症をおこしてしまう病気のこと。乳腺炎の原因のほとんどが、お母さんが出産後に母乳が乳腺につまらせてしまうことなので、私たち更年期女性とはほとんど関係がないと思っていてください。

更年期に特になりやすいのは、「乳腺炎」ではなく「乳腺症」と覚えておいてくださいね。

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