更年期障害で吐き気がおきる原因と対処法【気持ち悪いのはなぜ?】

更年期障害で吐き気がおきる原因と対処法【気持ち悪いのはなぜ?】
更年期に悩む主婦・山田さん
更年期に入ってから、吐き気がすることが多くてつらいんです。更年期障害で気持ち悪くなることってあるんですか?
くみちゃん先生
山田さん大丈夫ですか?吐き気がすると何も手につかなくなって、本当につらいですよね・・・。
更年期障害の症状で吐き気をもよおす方は多くいらっしゃいます。
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更年期障害で吐き気がおきる原因

更年期に悩む主婦・山田さん
なぜ更年期障害で吐き気がおきてしまうのでしょうか?
くみちゃん先生
更年期障害で吐き気がおきる原因は、
①女性ホルモンの減少による自律神経の乱れ
②食欲不振による胃腸機能の低下
③他の更年期症状から誘発
④更年期特有のストレス

があげられます。それぞれ詳しく説明していきますね。

 

女性ホルモンの減少による自律神経の乱れ

年齢ごとのエストロゲンレベル比較データ

私たち女性は、小さい頃からエストロゲンという女性ホルモン分泌しています。更年期(主に40代~60代)に入ると、卵巣機能が低下することにより、エストロゲンの分泌量が一気に減少してしまいます。

本来、脳の視床下部(ししょうかぶ)という中枢機関が、卵巣にむけて「エストロゲンを分泌してください!」と指令を出し、卵巣がエストロゲンを分泌しています。しかし更年期に入ると、卵巣機能は低下しているので、エストロゲンを十分に分泌することができません。

それでも視床下部は「卵巣さん、エストロゲンを作ってください!」と何度も指示を出すのですが、卵巣はエストロゲンを作りだすことができません。これが繰り返されることによって、視床下部が混乱し、視床下部の働きがおかしくなってしまいます。

視床下部は、ホルモン分泌だけでなく、自律神経、体温、血圧、情動などもコントロールしているため、エストロゲンが減少して視床下部が混乱すると、自律神経も乱れてしまうのです。

 

興奮やストレスを感じたときに刺激される「交感神経」とリラックスしたときに優位になる「副交感神経」をまとめて「自律神経」と呼びます。通常はストレスを感じて交感神経が高ぶっても、副交感神経が働いて徐々にもとの状態に戻してくれます。

しかし自律神経が乱れると、交感神経は高ぶりやすくなり、副交感神経は働きにくくなってしまいます。

交感神経が高ぶる=脳が興奮した状態が続くことで、吐き気をもよおしやすくなってしまうのです。

 

更年期特有のストレス

40代50代女性のストレスの原因

更年期に感じやすいストレスによって吐き気がおきている可能性もあります。

更年期は、解決しにくいストレスを抱えやすい時期です。上記の表にもある通り、家計のやりくり、老後への不安、健康面での不安、子どもの教育、親の介護・・・など、あなたにも悩んでいることがあると思います。

ストレスを感じると自律神経は乱れやすくなってしまいます。先ほども説明しました通り、自律神経が乱れる=脳が興奮状態になりやすく、かつ落ち着きにくくなるということです。脳が興奮した状態が続くと、吐き気を起こしやすくなってしまいます。

また、女性ホルモンの値や胃の検査をしても異常がないのに吐き気が止まらない場合は、機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)の可能性があります。

過敏性胃腸症とは、主にストレスによって起きる胃腸の障害のことです。吐き気だけではなく、胸やけ、胃もたれ、みぞおちの痛み、すぐにお腹がいっぱいになる、げっぷなどの症状があらわれることもあります。

 

更年期障害でによる吐き気の対処法:薬・漢方

更年期に悩む主婦・山田さん
更年期障害の吐き気は、どのように対処すればいいでしょうか?
くみちゃん先生
更年期の吐き気は、
①薬や漢方を服用する
②食事や生活習慣を改善する

ことで対処することができます。

 

薬(ホルモン補充治療)

あまりに吐き気がひどく生活に支障をきたしている場合、薬(ホルモン補充治療)による治療をおすすめします。病院で行う更年期障害の治療のうち、最も効果があらわれやすいのがホルモン補充治療です。

ホルモン補充治療とは、更年期に不足してしまうエストロゲン(女性ホルモン)を、薬や注射で補充する治療法のことを言います。

エストロゲン不足によって吐き気がでている場合にとても効果的なのですが、人によっては強い副作用が出たり、過去の病歴によってはそもそも治療を受けられないことがあります。

ホルモン補充治療について、詳しくは「更年期障害の症状を改善する市販薬・処方薬とは?効果や副作用は?」をご覧ください。

 

漢方薬

ホルモン補充治療を受けられない・抵抗のある人に人気なのが漢方薬です。自分の体質や症状にあわせて選ぶことができるので、自分にピッタリ合うものが見つかれば、あっさり症状が改善します。

更年期の吐き気をやわらげるためには、自律神経の乱れをおさえる成分であるサポニンが入っている漢方薬がおすすめです。

 

更年期障害でによる吐き気の対処法:食事

大豆イソフラボンを摂取する

気分がよくご飯を食べられそうなときは、豆腐や納豆など、大豆イソフラボンを摂取するようにしてみてください。

農林水産省によると、大豆イソフラボンは女性ホルモンと似たような働きをすることが報告されています。更年期に不足しやすい女性ホルモンと同じような働きをしてくれるイソフラボンを摂取することで、吐き気がやわらぐことがあります。

しかし、過剰な摂取はホルモンバランスを大きく崩してしまう場合があります。毎食豆腐料理を食べるのではなく、一日に一食でいいので納豆やお豆腐を食べてみてください。

 

無理に食べない

「言われなくても気分が悪くてとてもじゃないけど食べれない!」という声も聞こえてきそうです。しかし、吐き気に悩んでいる方の中に、「少しでも食べたらマシになるんじゃないか」と思い、無理をしてご飯を胃に入れようとする人もいらっしゃいます。

気分が悪いと混乱してしまうかもしれませんが、吐き気がするときは、無理に食事はしないようにしてください。無理にご飯を食べると、吐き気ではなく嘔吐してしまうかもしれません。

 

更年期障害でによる吐き気の対処法:生活習慣など

安静にする

吐き気がおきて気分が悪いときは、無理をせず安静にしましょう。「家事をしなきゃ」「出かけなきゃ」とつらくなってしまうかもしれませんが、ストレスに感じれば感じるほど交感神経が刺激され、気分が悪くなってしまいますよ。

無理をして動こうとせず、楽な姿勢になり、ゆっくりと休むようにしてください。

吐き気や体のだるさなどの症状を感じて頻繁に横になっていると、「また何もできなかった」と罪悪感を感じる人もいらっしゃいます。ですが、更年期の体の不調は自らコントロールできないことが多いもので、あなたが悪い訳ではありません。

吐き気はとてもつらく苦しいもので、簡単にできることではないかもしれませんが、せめて気持ちだけは楽にしていてくださいね。

 

ツボを押す

吐き気をおさえるツボ
(引用:赤岩治療院)

ストレスを感じたり気分が不安定なときに吐き気があるときは、「内関(ないかん)」のツボを押してください。爪ではなく指の腹で、呼吸に合わせて優しく押してください。ゆっくりと気持ちが落ち着き、リラックスすることができます。

胃がムカムカしたり調子が悪いときは、「関衝(かんしょう)」「公孫(こうそん)」のツボを押してください。内関と同じく、爪ではなく指の腹を使って、優しく押してください。

あまりにひどい吐き気の場合は効果を実感しにくいこともありますが、ツボを押す余裕があるというときには、ぜひツボ押しも試してみてくださいね。

 

ストレスを解消する

「悩み事があって毎日毎日考えてしまう」
「涙が出るほど不安で苦しくてしょうがない」
「イライラしてどうしようもない」
など、心が締め付けられていませんか?

ほんの少しでもいいのでストレスから心を楽にしてあげてください。もしもストレスから吐き気がでている場合、吐き気となってあらわれるほど、自分で自分を苦しめてしまっているのです。

抱えている悩みやストレスは、すぐに解決しないかもしれません。ですが、時間が経てば必ず状況は変わります。物事で、まったく変わらないというものはほとんどないと言えます。

気持ちが落ち込んでしまったときは、自分が少しでも楽しいと思えることをする、好きなテレビ番組やドラマを見る、好きな食べ物を食べる、など、何でもかまいません。日ごろ頑張っている自分へご褒美をしてあげてください。

そうすることで、吐き気や気分が悪くなることが少しでも改善するかもしれません。

 

アロマテラピーの香りを楽しむ

「アロマの香りをかいだら、余計に吐き気がしそう」と思った人もいらっしゃるかもしれません。しかし、アロマには「吐き気や胃のむかつきをやわらげる」香りもあります。実際に、つわりに悩んでいる妊婦さんがアロマを使っていることも多いんですよ。

ジンジャー
吐き気・胃のむかつきを軽くする。
シナモン
吐き気をやわらげる。
ペパーミント
吐き気をやわらげる。
レモン
消化不良、胃もたれ、吐き気をやわらげる。
オンレジ・スイート
消化液の分泌を促進する。胃腸全般の不調に◎

 

実際に嘔吐する原因と対処法

更年期に悩む主婦・山田さん
吐き気があったあとに嘔吐してしまうのですが、これはどうしてでしょうか?
くみちゃん先生
更年期症状が強く出ているために、嘔吐をしている可能性が考えられます。

しかし、腹痛などの症状をともなう場合、消化不良、食中毒、急性胃炎などが考えられます。

女性ホルモンの欠乏による影響が強く出て、吐き気だけでなく嘔吐してしまう人もいますが、あまり多くはありません。嘔吐をしてしまう場合は、別の原因が隠れている可能性があります。

消化不良

嘔吐の原因で多く見られるのは、消化不良です。脂っこいものを食べたときや食べ過ぎたあとに吐き気・嘔吐するのであれば、消化不良を起こしていると考えられます。

加齢により胃の機能が低下してしまい、ご飯を食べてもうまく消化できなかったり、時間がたっても消化が完全にできていないことが増え、「胃もたれ」や「吐き気」、ひどいときには「嘔吐」をしてしまうのです。

くみちゃん先生
実は、私も焼肉やステーキなど脂っこいものを外食で食べたあとに限って嘔吐していました。若い頃そんなことはなかったのですが・・・。

あなたも思い当たるフシはありませんか?

 

急性胃炎

激しい嘔吐が数時間にわたって続く場合、急性胃炎かもしれません。急性胃炎は、ウイルスが胃の中に入る、刺激物を食べる、強いストレスなどによって起こります。

実際に急性胃炎で激しい嘔吐・腹痛があっても、何が原因なのかはっきりしないことも多くあります。「いつもと同じ生活をしていたのに、急に嘔吐が止まらなくなり、急性胃炎と診断された」という人もいます。

また、旅行や遊びに出かけてたくさんご飯を食べ、またいつも以上に疲れがたまると、肉体的に負荷が大きくかかった状態になり、急性胃炎を起こすこともあります。

 

つわりがひどいと更年期の吐き気もひどい?

妊婦さん
私は吐きづわりがひどく、とても苦しい思いをしました。

もう心配するのは早とちりかもしれませんが、更年期になるとまた同じような吐き気がするの?と考えると不安です。

くみちゃん先生
吐きづわりがひどかったから、必ず更年期にもひどい吐き気がするという訳ではありません。

人によっては何十回も嘔吐をし、本当に苦しい思いに見舞われたという方もいらっしゃいます。ひどいつわりを経験された方の中には、「更年期にもまた同じような思いをするのではないか」と不安に感じる人もいらっしゃるようです。

ですが、吐きづわりがひどかったらから、必ず更年期の吐き気がひどくなる訳ではありません。あまり不安に思わないようにしてくださいね。

 

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