「膝が痛くて歩くのがつらい・・・」「腰が痛くて座っているのがつらい・・・」とお困りではありませんか?更年期には、筋肉量の低下やホルモンバランスの変化などさまざまな原因によって、関節痛がおこりやすくなります。
こちらの記事では、関節の痛みがある場所別に、原因と解消法をご紹介しています。あなたはどの関節に痛みを感じていらっしゃいますか?ご自分が気になっている部分の項目をご覧ください。
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更年期におこりやすい関節痛


①膝痛(膝の痛み)
②腰痛
③手足の痛み(こわばり)
④肩こり
⑤筋肉痛
の順番にご紹介しています。
腰の痛み
更年期には、腰痛もおこりやすくなります。
腰の痛みは、体に負担をかけてしまうような悪い姿勢をとり続けることで発症してしまいます。更年期には、今まで生きてきたなかで腰にかかり続けた負担だけでなく、筋肉量の低下による影響も加わり、さらに痛みをおこしやすくなります。
また、まれに過度なストレスによって腰の痛みを引き起こすこともあります。更年期はストレスや大きな悩みを抱えやすい時期であるため、ストレスによる痛みも否定できません。
更年期の腰痛の詳しい原因や解消法については、「更年期に腰痛がひどくなる5つの原因と解消法!正しい姿勢と運動で治す!」をご覧ください。
膝の痛み
更年期におこる関節痛のなかでも、特に発症しやすいのが膝の痛みです。
私たちが立ち上がったり歩いたりすると、膝には体重のおおよそ5倍から7倍もの負担がかかっているとされています。もともと膝にある関節軟骨という部分には「プロテオグリカン」というたんぱく質の一種が含まれており、膝にかかる負担を逃がしてくれています。
しかし、人生の中で何万回も膝を使っているうちに、膝にある関節軟骨はすり減っていってしまいます。関節軟骨が減ってしまうと、歩いたり立ったりするたびに刺激がおきて、痛みを引き起こしてしまいます。
更年期には、関節軟骨にあるコラーゲンを活性化する「エストロゲン」の減少や、運動不足などによって、特に膝の痛みがおこりやすくなるのです。
更年期の膝痛の詳しい原因と解消法については、「更年期に膝が痛いのはどうして?膝痛の原因と予防方法」を参考にしてくださいね。
手や足の痛み(こわばり)
更年期には、手(指の関節)や足に痛みを感じたり、こわばりを感じることがあります。
主にエストロゲンの減少や、加齢によって骨がもろくなっていることが原因です。しかし、「朝起きたときに、両手(両足)のこわばりが15分以上続く」「手足のこわばりが約1週間以上続いている」という場合は、関節リウマチの可能性もあります。
更年期におこる手足のこわばりついては、「更年期の手・体のこわばりの原因と軽減・予防法!関節リウマチが原因?」をご覧ください。
肩こり
関節痛ではありませんが、更年期には肩こりがひどくなることがあります。これも、卵巣機能の衰えによるエストロゲンの急激な減少が影響しています。
そもそも女性は、筋肉量の少なさや血行不良などによって、肩こりになりやすいとされています。厚生労働省の調査においても、日本人女性がもっとも気になっている症状が、肩こりだと報告されています。
更年期になると、血行をスムーズにして肩こりになりにくくする働きのある「エストロゲン」が減ってしまうため、肩こりをおこしやすくなってしまいます。今まで肩こりがひどかった人はさらに悪化してしまったり、今まで肩こりが気にならなかった人も、更年期になってから肩こりが気になりだしたという方もいらっしゃいます。
「肩こりにはマッサージがいい」というイメージがありますが、マッサージはあくまで対処療法ですので、根本的な解決にはなりません。
更年期の肩こりを解消したい!という方は、「更年期障害で肩こりがひどくなる原因と6つの解消方法!おすすめの漢方薬も」の記事をご覧ください。
筋肉痛
関節痛と同時に、筋肉痛もおこりやすくなることをご存知でしたでしょうか?
筋肉痛は、主に「運動不足」と「血行不良」によっておこります。更年期には特に運動不足になりやすく、また、血管を拡げて血行をスムーズにする働きのあるエストロゲンの分泌量が急激に減るため、どうしても筋肉痛がおこりやすくなるのです。
更年期の筋肉痛の詳しい原因と予防法については、「更年期に筋肉痛がおこりやすくなる3つの原因と予防・軽減する方法」を参考にしてください。