更年期障害と甲状腺疾患の違いとは?甲状腺疾患の原因と予防方法

更年期障害と甲状腺疾患の違いとは?甲状腺疾患の原因と予防方法
更年期に悩む主婦・山田さん
更年期障害と甲状腺の病気は症状がよく似ていると聞きました。甲状腺の病気について知りたいです。
くみちゃん先生
その通り、更年期障害と甲状腺の病気はとてもよく似ています。自分は更年期障害なのか甲状腺の病気なのか分からない、という人も多いのではないでしょうか。

「疲れやすい」などの症状があるけれど、更年期障害なのか甲状腺に関係があるのかが分からない。

スポンサーリンク

甲状腺疾患とは

更年期に悩む主婦・山田さん
そもそも甲状腺の病気って、どのようなものなのでしょうか?
くみちゃん先生
甲状腺疾患(=甲状腺の病気)は、私たちの首にある甲状腺から分泌されているホルモンが、過剰に出たり不足したりする病気のことです。

甲状腺の位置
(引用:みなみ赤塚クリニック)

甲状腺疾患とは、甲状腺から分泌されるホルモンが不足したり過剰に出たりすることで、「疲れやすい」「眠れない」「イライラする」などの症状があらわれる病気のことです。

甲状腺ホルモンの分泌が低下する甲状腺機能低下症と、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になってしまう甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)があります。

甲状腺は、サイズ3cm~5cm・重さ10~20gほどの臓器です。のど仏のやや下に存在しています。正常に機能している甲状腺はやわらかいため、本来は首を触っても甲状腺に触れることはできません。甲状腺疾患で腫れやしこりができるとボコッと前に突き出すような形になります。

「なんだか喉が腫れている気がするけど、甲状腺の病気かな?」と疑う人がいるのは、このためです。

甲状腺ホルモンは、甲状腺から分泌され、血液中に混ざって全身へと運ばれていきます。甲状腺ホルモンは、私たちが食べる食品の中に含まれているヨウ素(ヨード)という成分を材料として分泌されています。ヨウ素は、主に昆布やワカメなどの海藻類に多く含まれいます。

甲状腺ホルモンの働き
(引用:富士フィルムRIファーマ株式会社)

甲状腺ホルモンは、

・脳の活性化
・体温の調節
・心臓や胃腸の活性化
・新陳代謝の促進

など、人間が生きていくのに大切な役割をしています。甲状腺ホルモンは「子どもだから必要」とか「大人だから必要」ということではなく、全身の新陳代謝を調節し、生命活動を維持するために生涯にわたって必要なホルモンです。

 

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌量が低下してしまう症状のことです。

本来、自己免疫がウイルスなどの外敵から身を守ってくれていますが、何らかの原因で自分自身を攻撃してしまうようになり、甲状腺ホルモンの分泌ができにくくなってしまいます。

甲状腺機能低下症で最も多い病気は橋本病です。テレビ番組でもよく取り上げられているため、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

国立成育医療研究センターによると、成人女性の7~8人が橋本病になる素質を持っているとのことです。「素質を持っている」というのは、潜在的に橋本病をわずらっているが、症状が出ていないだけということを意味します。

甲状腺機能低下症の症状

甲状腺機能低下症の症状は上記の通りです。寒さに弱くなる、便秘がひどくなる、むくむ、乾燥する、急に体重が増加する、などの症状があります。

「甲状腺疾患とは」でも説明しましたが、甲状腺ホルモンは昆布やワカメなどに含まれているヨウ素を材料として作られています。しかし、甲状腺機能が低下しているときにヨウ素を摂り過ぎると、甲状腺機能はさらに低下してしまいます。

日本人はワカメや昆布などの海藻類を食べる機会が多いため、諸外国に比べてヨードの摂取量が多くなっています。そのため、日本人は甲状腺機能低下症にかかりやすいとされています。

 

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまうことを甲状腺機能亢進症(こうしんしょう)と呼びます。

甲状腺機能亢進症は、何らかの原因で甲状腺を攻撃する自己抗体ができてしまい、免疫に異常がおこることが原因です。ですが、「何が原因で」甲状腺を攻撃する抗体ができるかについてはハッキリと分かっていませんが、遺伝的なものやストレスが大きいと考えられています。

甲状腺亢進症の中で最も多いのがバセドウ病です。サッカー日本代表の本田圭佑さんが発症されたことでもよく知られていますね。

甲状腺機能亢進症の症状

甲状腺機能亢進症の症状としては、上記のようなものがあげられます。特に多いのが、眼球が出てくる、口が渇く、汗が異常に多くなる、暑さに弱くなる、手が震える、疲れやすくなるなどの症状です。

 

更年期障害、甲状腺疾患の症状の違い

更年期に悩む主婦・山田さん
更年期障害と甲状腺疾患は、どんなところに違いがあるのでしょうか?
くみちゃん先生
それぞれ症状が似ていて区別がつきにくいんですが、甲状腺疾患はのどに違和感がおきやすいので、そこで判断することが多いですね。

更年期障害と甲状腺疾患は、症状がよく似ていて判断がつきにくいものです。

甲状腺疾患の場合は「のどが詰まるような感じがする」「のどに違和感がある」など、のどに異常が出やすくなります。のどが明らかにボコッと腫れていたり、触ったときにしこりがあるようなら、甲状腺疾患の可能性が高いと言えます。

また、更年期障害と甲状腺疾患では汗のかき方に違いがあります。甲状腺機能亢進症の場合、何もしていなくても異常なほどの汗をかいたり、冬なのに夏のようにダラダラと汗をかくことがあります。

更年期障害による発汗は、首から上に汗をかきやすくなるのが特徴です。特に頭やおでこから吹き出すような汗が出る場合は、更年期障害によるものの可能性が高いと言えます。

また、緊張したときやストレスを感じたときに、おでこ、手のひら、脇などに汗をかくのは、交感神経が刺激されるためです。これは甲状腺の病気や更年期障害とはまったく関係がありません。緊張したときに汗をかきやすい人は、10代や20代の若い頃から同じような症状で悩んでいる人が多いのも特徴です。

更年期障害の治療を受けていても症状が改善されない場合は、甲状腺疾患の可能性が高いので、甲状腺の検査を受けることをおすすめします。

 

甲状腺疾患の対策・予防法

更年期に悩む主婦・山田さん
甲状腺疾患にならないためには、何をすればいいでしょうか?
くみちゃん先生
甲状腺疾患は明確な原因が分かっておらず予防も難しいものです。

ですが、免疫力の低下が疾患につながることがあるので、ストレスをためないように気を付けるといいですね。

強いストレスがかかると活性酵素が増え、免疫力の低下につながる可能性があります。免疫力が下がると、甲状腺疾患を発症しやすくなると言われていますので、なるべくストレスを増やさないようにしましょう。

 

また、海藻類を食べる機会が多い人は、食べる量にも気を付けましょう。「甲状腺機能低下症」でも説明しましたが、ヨウ素を摂り過ぎると甲状腺の機能が低下することがあります。

基本的に、ヨウ素を含む食べ物を多く食べても体の外に排泄されるので、すぐに甲状腺疾患になる訳ではありません。しかし、毎日かつ長期間のあいだ過剰なヨウ素を捕り続けると甲状腺疾患を発症する可能性がありますので、過剰摂取には気を付けましょう。

植物性・動物性食品のヨウ素含有量は以下の通りです。

【動物性食品】
ヨウ素含有量(動物性食品)

【植物性食品】
ヨウ素含有量(植物性食品)

特に、昆布・ひじき・ワカメ・のりなどの海藻類に多く含まれています。

 

ヨウ素の摂取基準量は、以下の通りです。

ヨウ素の摂取基準量
(引用:国立健康・栄養研究所

【推奨量】・・・1日に摂取すべき量
【目安量】・・・良好な栄養状態を維持するために必要な量
【耐容上限量】・・・健康被害をおこすことのない最大限の量

耐容上限量より多いヨウ素を毎日、かつ長期間採り続けると、健康に影響を与える可能性があります。

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です