「更年期障害の症状が出てるようだけど、どんなお薬を飲めばいいの?」「自分に合った薬はどれだろう?」と迷われていませんか?
この記事では、更年期症状を改善するお薬についてご紹介しています。




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市販薬

今回は、2つの市販薬について詳しく説明させていただきます。
ルビーナ
分類 | |
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効能 | |
向いている体質 | |
用法/容量 | |
粒数 | |
価格(税込)/1日あたりの価格 |
ルビーナは、「血のめぐりを良くして体をポカポカと温める」漢方薬の四物湯(しもつとう)と、「水分の代謝や自律神経のはたらきを整える」漢方薬の苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を組み合わせて作られた漢方薬です。
ルビーナは第2類医薬品に指定されている「医薬品」です。医薬品は5種類に分けることができます。
(引用:日本調剤)
第2類医薬品は他の医薬品に比べてリスクは中程度。薬剤師または登録販売者から説明を受けて購入すべきとされていますが、必須という訳ではありません。インターネット通販で商品を購入することもできます。
製造元の武田製薬工業が実施した臨床試験において、ルビーナには以下のような効果があると証明されています。


逆に、「イライラしやすい」「落ち込みやすい」などの精神症状にはあまり効果がありません。
命の母A
分類 | |
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効能 | 肩こり、冷え症、肌荒れ、めまい、耳鳴り、動悸、貧血、にきび、便秘、ヒステリー、帯下、産前産後、下腹腰痛、血圧異常、頭痛、頭重 |
向いている体質 | |
用法/容量 | |
粒数 | |
価格(税込)/1日あたりの価格 |
命の母Aは、漢方医学にのっとって作られた、13種類の生薬(原料のままほとんど加工しない漢方薬)と11種類のビタミンが配合されているお薬です。
命の母Aには、女性の不調の原因に多いと言われている「血の滞り、血の不足」を改善する生薬、気分が落ち込んだり、めまいや頭痛の原因となる「気の滞り」を改善する生薬、体がだるくなったり頭が重く感じる原因である「水分の滞り(水分の代謝)」を改善する生薬が配合されています。
また、以下のようなビタミンが含まれています。
ビタミンB1 | |
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ビタミンB2 | |
ビタミンB6 | |
ビタミン12 | |
葉酸 | |
パントテン酸カルシウム | |
タウリン | |
ビタミンE | |
ビオチン |
初めに説明した市販薬「ルビーナ」と同じく、第2類医薬品です。インターネット通販でも購入することができます。

ホルモン補充治療

処方薬には、①錠剤 ②塗り薬 ③貼り薬 ④膣内投与薬 の4種類あります。
錠剤、塗り薬、張り薬
ホルモンを補充するための錠剤には、以下のようなものがあります。
錠剤の種類 | |
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エストロゲン単剤 | |
エストロゲン黄体ホルモン配合剤 | |
黄体ホルモン単剤 |
ホルモン補充治療は、「子宮のある人・子宮のない人」「閉経後間もない人・閉経後時間が経っている人」などの条件や状態によって、治療できる内容が変わります。
(引用:NPO法人 女性の健康とメノポーズ協会)
膣内投与薬
膣内投与薬は、「膣座薬」とも呼ばれている、膣からホルモンを補充するお薬のことです。「膣が乾燥しやすくなる」「膣にかゆみや痛みがある」「性交痛がある」などの閉経後膣炎(老人性膣炎、委縮性膣炎)の症状を改善します。
また、閉経後は、膣内に存在している「乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)」という菌が減ってしまいます。乳酸桿菌が減ると、カンジタ菌、大腸菌、ブドウ球菌などが繁殖しやすくなり、カンジタ膣炎にかかりやすくなります。
膣内投与薬は、閉経後になりやすいカンジタ膣炎をも改善する効果が期待できます。
その他の処方薬

抗うつ剤
婦人科や更年期外来での問診や心理テストの結果、うつ病や不安障害の疑いがある場合に、抗うつ剤による治療が行われます。抗うつ剤の処方は婦人科ではなく、精神科や心療内科にて行われます。
抗うつ剤の多くは即効性がなく、長期間服用することで「何となく症状が楽になる」ことが多いようです。
抗不安剤
抗うつ剤に比べて即効性があり、飲んですぐに「不安感が落ち着いた」「焦燥感がマシになった」と感じる人が多いようです。しかし、即効性があるばかりに、薬に依存してしまうリスクも存在しています。
睡眠導入剤
「眠れない」「寝つきが悪い」「何度も目が醒める」などの眠りに関するトラブルがあるときに用いられる薬です。特に更年期は、自律神経のバランスが悪くなり、睡眠に関するトラブルをかかえやすくなります。
(引用:保険指導リソースガイド)
更年期障害の治療を受けている40歳~64歳女性の、睡眠薬処方率は平均で19.8%。更年期障害に悩んでいる女性の5人に1人は睡眠薬を処方してもらっているという現実から、更年期には眠りに関する悩みがある女性が多いことが分かります。

更年期障害の薬についてのまとめ
更年期症状を緩和するお薬には、市販薬、ホルモン治療薬、その他の処方薬があります。ご自分の症状にあったお薬を探してみてくださいね。