更年期障害で耳鳴りがおきる原因と薬・サプリ・生活習慣で改善する方法

更年期障害で耳鳴りがおきる原因と薬・サプリ・生活習慣で改善する方法
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更年期障害による耳鳴りの症状

更年期に悩む主婦・山田さん
最近、「ザーザー」という音や、「キーン」という高い音が聞こえたりするのですが、更年期障害で耳鳴りがおきることはあるのでしょうか?
くみちゃん先生
はい、更年期障害の症状で耳鳴りが起きることもあります。同時に「めまい」や「頭痛」などの症状がでる方もいらっしゃいます。

更年期障害でおきる耳鳴りは、「ザーザー」「ジージー」という雑音のようなものや、「キーン」という金属音のような高い音が聞こえることが多くあります。

耳鳴りは両耳から聞こえることが多くあります。もし耳鳴りがいつも片耳から聞こえ、同時に難聴や回転性めまい(グルグルと目が回るめまい)を伴う場合は、耳に障害がある可能性が考えられます。

また、更年期におきる耳鳴りは「めまい」や「頭痛」などを伴う場合もあります。

 

更年期障害による耳鳴りの原因

更年期に悩む主婦・山田さん
そういえば、なぜ更年期障害で耳鳴りがおきるのでしょうか?
くみちゃん先生
耳鳴りが起きる原因は、主に更年期に女性ホルモンが欠乏し、自律神経が乱れたり血行不良になることがあげられます。

女性ホルモンが減少し、自律神経が乱れる

年齢ごとのエストロゲンレベル比較データ

更年期(主に40歳~60歳)に入ると卵巣機能が低下し、エストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が急激に低下してしまいます。通常は、脳にある視床下部(ししょうかぶ)という中枢が、「卵巣さん、エストロゲンを分泌してください」と指令を出すのですが、加齢と共に卵巣機能が低下すると、指令がきても卵巣はエストロゲンを分泌できなくなってしまいます。

しかし、視床下部は何度も「卵巣さん、エストロゲンを分泌してください」と指令を出し続けます。しかし、卵巣機能は低下してしまっているため、十分なエストロゲンを分泌することができません。これを繰り返すことによって、視床下部は「なぜ指令を出しているのにエストロゲンが分泌されないのだ!?」と混乱してしまい、視床下部が不安定になってしまいます。

更年期に悩む主婦・山田さん
視床下部という部分が混乱すると、なぜ自律神経も乱れてしまうんですか?
くみちゃん先生
実は視床下部は、自律神経、体温、血圧、食欲、性欲などもコントロールしています。ですので、エストロゲンが欠乏して視床下部が混乱すると、視床下部がコントロールしている自律神経も乱れてしまうのです。

自律神経の乱れは、耳鳴りだけでなく、めまい、頭痛、肩こりなどを引き起こす原因になってしまいます。

 

女性ホルモンが減少し、血行不良になる

理化学研究所によると、血管を広げて血流を増やす働きがあると発表されています。

また、「エストロゲンと血管(山形大学医学部 高橋一広教授)」という論文においても、「卵巣を摘出する(=エストロゲンが分泌できなくなる)と、わずか1週間で血管内細胞の働きが低下した」「エストロゲンを投与することで、血管内細胞の働きが回復した」ことが発表されています。

上記の事実から、更年期に入りエストロゲンの分泌が急激に減少すると、血行不良になりやすいということが分かります。

血行が悪くなると脳へ十分な栄養や酸素を送りにくくなり、耳鳴りがおきる原因になってしまいます。

 

更年期特有のストレス

更年期特有のストレスで、耳鳴りが強くなることがあります。

人はストレスを感じると「交感神経」が優位に立つようになっています。交感神経が高ぶっても、本来ならば「副交感神経」が働き、交感神経の働きをおさえ、バランスの良い状態に戻そうとします。

しかし、強いストレスを感じたり、何度も何度もストレスのかかる生活をしていると、交感神経が暴走する一方で副交感神経の働きが鈍くなるため、自律神経のバランスが崩れた状態になります。

そうすると、耳鳴り、頭痛、肩こりなどの症状がでやすくなってしまうのです。

40代50代女性のストレスの原因

更年期である40代~60代には、家庭、子育て、仕事、近所との人間関係、将来のこと、親の育児など、「すぐには解決できないような悩み」を抱えることが多くなります。

この更年期特有のストレスによって、耳鳴りが起きやすくなってしまいます。

 

男性も更年期障害で耳鳴りがする?

田中さん
男性の更年期障害でも、耳鳴りがすることはありますか?
くみちゃん先生
はい、女性と同じく、男性更年期で耳鳴りがすることもあります。

男性の更年期障害とは、加齢と共にテストステロン(男性ホルモン)の分泌量が減少し、体力の低下・自律神経の乱れなどの症状が出ることです。

男性の更年期障害については、「男性更年期障害の原因、症状、治療方法とは【チェックリスト有り】」を参考にしてください。

 

更年期障害による耳鳴りの改善方法:薬・漢方・サプリ

更年期に悩む主婦・山田さん
更年期障害による耳鳴りは、どうすれば改善することができますか?
くみちゃん先生
耳鳴りの改善方法には、①薬やサプリなどを服用する方法と、②生活習慣を改善する方法があります。

 

お薬を服用する(ホルモン補充治療)

更年期に欠乏するエストロゲン(女性ホルモン)を、外から補う治療法です。婦人科や更年期外来などで治療を受けることができます。「ホットフラッシュ」や「めまい・耳鳴り」などの症状によく効き、生活に支障をきたすレベルの症状が、治療を始めてから数週間で改善したという人もいます。

更年期障害のホルモン補充治療の普及率

しかし、副作用がある、既往歴や条件によっては治療を受けられないため、普及率がかなり低いという事実もあります。

ホルモン治療の詳細については、「更年期障害の症状を改善する市販薬・処方薬とは?効果や副作用は?」を参考にしてください。

 

漢方薬を服用する

自律神経を整える漢方薬を服用することで、症状の改善がみられる人もいます。

特に「ホルモン治療に抵抗がある・ホルモン治療を受けられない人」や「もっと手軽に更年期症状を改善したい人」に、漢方薬を服用している人が多くいらっしゃいます。

しかし漢方薬も医薬品の一種であるため、副作用が起きる可能性もあります。ドラッグストアなどで購入することも可能ですが、「自分にピッタリ合う漢方薬がなかなか見つからない」という人がいるのも事実です。

漢方薬の詳細については、「更年期障害の症状を改善する漢方薬まとめ!メリット・副作用など」をご覧ください。

 

サプリメントを服用する

サプリメントで自律神経を整え、耳鳴りを改善する効果が期待できます。

耳鳴りをおさえるためにおすすめなのは、「サポニン」という成分が入っているサプリメントです。ライオン株式会社からも「サポニンには自律神経を整える効果が期待できる」と発表されています。

 

更年期障害による耳鳴りの改善方法:生活習慣

ストレスをためない

ストレスは、耳鳴りを引き起こす原因の一つです。「リラックスできる時間を作る」「趣味などを思う存分に楽しむ」「同じことで思いつめない」など、できるだけストレスを溜め込まないように気を付けましょう。

また、「耳鳴りがする、しんどい」と考えれば考えるほど交感神経が高ぶり、さらに耳鳴りを引き起こしてしまいます。耳鳴りの症状がひどいときも、耳鳴りのことを考えすぎないようにしてくださいね。

 

十分に睡眠をとる

睡眠不足は耳鳴りの大敵です。寝不足が続くと体にも心にも疲れとストレスが溜まりやすくなり、自律神経が乱れ、耳鳴りを引き起こしてしまいます。毎日約7時間程度、睡眠時間を確保するようにしましょう。

しかし、「耳鳴りが原因で眠れない」という人もいらっしゃるようです。また、更年期は「なかなか寝付けない」「寝てもすぐに目が覚めてしまう」などの睡眠障害が起きやすくなる原因がたくさんあるのです。

もしも耳鳴りだけでなく眠れないという悩みがある場合は、「更年期障害による不眠・眠れない原因と解消法とは【薬・生活習慣】」を参考に、工夫・対策をとるようにしてくださいね。

 

軽い運動をする

ウォーキング、ジョギングなどの適度な運動は、耳鳴り改善に効果的です。体を動かすことで、全身の血流がよくなり耳鳴りを予防できるだけでなく、ストレスを発散し自律神経を整える効果も期待できますよ。

しかし、「毎日絶対に運動しなければ」と思いこんだり、「今日は運動できなかった・・・」と落ち込む必要はありません。思い悩むとストレスがたまり、かえって耳鳴りの原因になることがあります。

あくまで「自分ができるときに」「楽しんで」運動することを忘れないようにしてくださいね。

 

ビタミンB12を摂取する

ビタミン12は末梢神経の代謝を促す作用があり、耳鳴り・めまい・難聴などの治療薬としても使われている栄養素です。レバー、あさり、しじみ、うるめいわし、さんま、すじこなどに多く含まれています。

 

大豆イソフラボンを摂取する

大豆イソフラボンには、エストロゲン(女性ホルモン)と似たような働きをすることが分かっています。更年期による耳鳴りは、そもそも更年期による耳鳴りの原因である「減少するエストロゲン」をイソフラボンで補充してあげることによって、耳鳴りを抑える効果が期待できます。

 

カフェインを控える

コーヒー、紅茶、緑茶などに含まれているカフェインには、神経を興奮させる作用があります。

カフェインを多く摂取すると耳鳴りやめまいを引き起こしやすくなるだけでなく、すでに耳鳴りが起きているときには症状を悪化させてしまいます。

「よくわかる耳鳴り・難聴・めまい(石井正則著)」によると、1日のカフェイン摂取量が250mg以上あり、耳鳴りや不眠、情緒不安定、不整脈などの症状がでている場合は「カフェイン過剰摂取」の可能性があるとのことです。

「コーヒーや緑茶が好きで毎日飲んでいるわ」という人は、一度カフェイン摂取量を確認してみてくださいね。

 

アルコールを控える

アルコールには、平衡感覚を司っている「三半規管」の働きを低下させる作用があり、耳鳴りやめまいを引き起こすことがあります。また、二日酔いが耳鳴りを誘発することもあるとされています。ですので、お酒の飲み過ぎには十分に注意しましょう。

しかし、「酒は百薬の長」とも言われるように、「血行を良くして体を温める」「リラックス効果」などがあるのも事実です。しかしこれは適量を守った場合のこと。飲み過ぎると体に悪影響を及ぼしてしまいます。

ちなみに「アルコールの適量の目安」は、ビールなら中瓶1本、ウイスキー(ダブル)なら1杯、焼酎(35度)なら1杯程度です。お酒を飲む機会が多い人は、これを参考に飲酒量を調節するようにしてくださいね。

 

塩分を控える

耳鳴りの原因の一つに、聴覚を司っている「蝸牛(かぎゅう)」を満たしている「リンパ液」が過剰に増えることがあげられます。

塩分には「水分を多く抱え込む性質がある」ことをご存知でしょうか。塩気の多いものを食べて血中の塩分濃度があがると、血中濃度を下げるために、なんと7倍もの水分を取りこむことが分かっています。

体内の水分が増えると、耳の中のリンパ液が過剰に増えることにもつながります。

特に日本人は塩分の摂取量が多いと言われています。厚生労働省によると、女性は1日7mg未満が理想だと定められていますが、実際には平均10mg以上もの塩分を摂ってしまっています。

耳鳴りが気になる人は、塩分を摂り過ぎないように気を付けてくださいね。

 

耳鳴りが「突発性難聴」の初期症状って本当?

更年期に悩む主婦・山田さん
最後に、ちょっと関係ないかもしれないのですが質問してもいいでしょうか?

最近ニュースで、堂本剛さんが「突発性難聴」になったと知りました。耳鳴りと突発性難聴には何か関係がありますか?

くみちゃん先生
突発性難聴の前兆として耳鳴りがすることもあります。突発性難聴の症状にはある一定の共通点が見られますので、それらに当てはまるようであれば受診も検討して下さいね。

突発性難聴とは、突然片耳が聞こえにくくなる原因不明の病気です。症状は「耳がつまったような感じがする」という軽度のものから、「まったく音が聞こえない」と重度になることもあります。

主に30代~60代の人に多く、ストレスや疲労が重なったときに起きやすいと言われています。

突発性難聴が起きる前や後に、耳鳴り、回転性めまい(目がグルグル回るめまい)、頭痛、吐き気などを伴うことがあります。

また、突発性難聴の症状には以下のような共通点があります。

・片側の耳にだけ起きる
・難聴発作は一度だけ起きる
・耳以外にしびれ、まひ、意識障害などの症状はでない

もしこれらに当てはまる場合は、すぐに病院で診てもらうようにしてください。

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