「40代~50代に入ってニキビができやすくなったのはどうして?「更年期のニキビ、どうすれば治るの?」とお悩みではありませんか?
「若い頃の方がニキビはできやすい」なんてイメージがあるかもしれませんが、更年期はホルモンバランスが崩れやすいため、ニキビもできやすいものなんですよ。
こちらの記事では、
・更年期にニキビができる原因
・更年期ニキビの予防・改善法
についてご紹介しています。
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更年期にニキビができる原因


①プロゲステロン(黄体ホルモン)の活性化
②男性ホルモンの活性化
③毛穴のつまり
④洗顔のしすぎ
があげられます。それぞれ説明していきますね。
プロゲステロン(黄体ホルモン)の活性化
更年期のニキビは、プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンの一種が活性化することにより、できることがあります。なぜなら、プロゲステロンには皮脂を増やす・角質層をぶ厚くするという働きがあるため、プロゲステロンが活性化するとニキビができやすくなってしまうのです。
私たち女性の体では、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンが分泌されています。
ですが更年期を迎えると、卵巣機能の衰えによって、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が急激に減少してしまいます。エストロゲンの分泌量が減少する前は、エストロゲンとプロゲステロンがバランスよく分泌されている状態です。しかし、エストロゲンが減少することによって、プロゲステロンの割合が多くなり人間の体が影響を受けやすくなるのです。
初めにも説明した通り、プロゲステロンには皮脂を増やす働きがあります。皮脂が増えると毛穴の出入り口をふさぎ、炎症がおき、ニキビができてしまいます。プロゲステロンが活発になりやすい更年期には、どうしてもニキビができやすくなるものなのです。
男性ホルモンの活性化
更年期には、男性ホルモンが活性化することで、ニキビができやすくなります。プロゲステロン(黄体ホルモン)と同じように、男性ホルモンも「皮脂を増やしてしまう」働きがあるからです。
「私たち女性にも男性ホルモンがあるの?」と疑問に思われたかもしれませんね。その通りです、女性の体にも男性ホルモンは分泌されています。
「プロゲステロンの活性化」の項目でも説明しましたが、更年期に入ると、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量は急激に減少します。そうなることで、男性ホルモンの作用が強くなり、影響を受けやすくなるのです。
男性ホルモンには、皮脂を増やしやすくする、角質層を分厚くする、などの作用があります。そのため、男性ホルモンが活発になる更年期には、ニキビができやすくなることがあります。
毛穴のつまり
そもそもニキビは毛穴のつまりが原因でできるものです。更年期にも皮脂のつまりが原因で、ニキビができることがあります。
皮脂、ファンデーションの荒い残しや溜まった角質などが毛穴につまると、毛穴の出入り口をふさいでしまうために、毛穴の中で炎症がおきます。そうなることで、ニキビができてしまうのです。
もともと顔がベタベタしやすい人や、化粧を落とさず寝てしまうことがある人は注意が必要です。
洗顔のしすぎ
「化粧をしっかり洗顔で落としているのに、ニキビができるのはどうして!?」と思っている方もいらっしゃると思います。そういう方は、洗顔のしすぎがニキビの原因になっている可能性があります。
ニキビや顔の汚れなどが気になるからといって一日に何度も洗顔をしたり、ゴシゴシこするように顔を洗うと、顔の皮脂を取り過ぎてしまいます。「え?皮脂がつまるからニキビになるんじゃないの?」と思うかもしれませんね。
実は、皮脂は、紫外線・乾燥などの刺激から皮膚を守ってくれる働きもしてくれています。ですので、皮脂を取りすぎるとお肌が刺激から弱くなってしまい、炎症をおこしやすくなってしまうのです。炎症をおこすと、やはりニキビができる原因になってしまいます。
もし「ニキビが気になって何度も洗顔している!」という人は、洗顔を一日2回だけするようにしてください。また、顔をこするようにゴシゴシ洗ってしまっている人は、優しく包み込むように洗顔するようにしてみてくださいね。
更年期のニキビを予防・治す方法

①大豆イソフラボンを摂る
②お肌を休ませる
③洗顔をしすぎない
④食生生活を改善する
ことです。
大豆イソフラボンを摂る
大豆イソフラボンはエストロゲン(卵胞ホルモン)と似たような働きをするため、ホルモンバランスを整え、ニキビを予防・改善することができます。積極的に摂るようにしてください。
大豆イソフラボンのホルモンバランスの整える効果は、農林水産省も認めています。また、ホルモンバランスを整えることで、更年期症状を改善する効果も大いに期待できるんですよ。
ニキビだけでなく、「ホットフラッシュ」「めまい」「肩こり」「疲れやすい」などの症状が気になるようであれば、ぜひ積極的に大豆イソフラボンを摂るようにしてみてくださいね。
「大豆イソフラボンってどんな食べ物に入ってるの?」「どれくらい摂ればいいの?副作用はないの?」など、詳しいことについては「大豆イソフラボンが更年期障害に与える効果とは!摂取量や副作用は?」にてご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お肌を休ませる
もし可能であれば、休日などにメイクをしないでお肌を休ませるようにしてみてください。「一日中すっぴんなんて無理!」という方は、いつもより数時間早く化粧を落とすなど、少しでもお肌を休ませる時間を作ってあげてください。
更年期ニキビの主な原因は「ホルモンバランス」が関係していると初めに説明しましたが、メイクが刺激になってニキビの原因になっていることも大いに考えられます。
また、ニキビが気になるときは、リキッドファンデよりもパウダーファンデがおすすめです。というのも、リキッドファンデは毛穴に入り込んでつまらせてしまいやすいため、ニキビの元になりがち。パウダーファンデの方が、ニキビができにくいのです。
食生活を改善する
「最近お肉や油っこいものを食べがち」という人は、食生活を改善することで、ニキビが治ることがあります。
動物性たんぱく質がたっぷり含まれているお肉などを食べると、顔に皮脂が出やすくなり、ニキビができやすくなってしまいます。
また、「更年期障害で食欲が止まらない・食欲旺盛になる理由と3つの対策法」でも説明していますが、更年期は食欲旺盛になりやすい時期。体に良くないものや塩分・砂糖の多い食べ物をもりもり食べてしまってはいませんか?
もし思い当たる場合は、食事内容を野菜中心に変えるようにしてみてください。ボウル一杯の生野菜を食べるだけでも、ニキビができにくくなることがあります。また、お肉類を食べる前に野菜を食べることで、血糖値が上がりにくくなり太りにくくもなりますよ。