更年期と子宮筋腫の関係性について!症状や治療方法はどんなもの?

「子宮筋腫についてよく知らなくて、なんだか心配」「知人が子宮筋腫の検査を受けたと聞いて、自分も検査を受けるべきかと迷っている」という方、いらっしゃるのではないでしょうか?

50歳~54歳の間に、「子宮筋腫があるかどうか心配」をして、病院を受診する女性の割合が急激に増加します。それほど、多くの更年期女性が、子宮筋腫について不安を持ちやすい時期なのです。

この記事では、

・更年期と子宮筋腫の関係性(なりやすいの?)
・そもそも子宮筋腫とは、症状や治療方法
・ホルモン補充治療と子宮筋腫

についてご説明しています。

 

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更年期と子宮筋腫の関係

更年期に悩む主婦・山田さん
更年期と子宮筋腫にはどんな関係があるんですか?更年期になりやすいものなのでしょうか?
くみちゃん先生
そもそも子宮筋腫は女性ホルモンが影響してできるものなので、女性ホルモンの分泌量によって左右されます。

まず、子宮筋腫エストロゲン(女性ホルモン)によって大きくなるとされています。

30代~40代
エストロゲンが活性化するため子宮筋腫ができやすい、大きくなりやすい
40代~(更年期)
エストロゲン量が低下するため、新しく子宮筋腫はできにくい
すでにある子宮筋腫は小さくなりやすい
閉経後
エストロゲンがほとんど分泌されないため、基本的に子宮筋腫ができることはない

エストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が活発になる30代~40代は、子宮筋腫の発症例が多くなることがわかっています。(参考:林産婦人クリニック)

しかし、更年期(主に40代後半~50歳)にはエストロゲンの分泌量が極端に少なくなるため、筋腫が大きくなりようがありません。また、閉経を迎えたあとに子宮筋腫ができることは、基本的にはあり得ません。閉経後は子宮筋腫ではなく、「子宮肉腫」という悪性腫瘍ができている可能性があります。

 

子宮筋腫とは

くみちゃん先生
子宮筋腫の名前は聞いたことがあっても、実は詳しく知らないという方も多いもの。ここからは、そもそも子宮筋腫とはどのような病気かを説明していきますね。

子宮筋腫とは、名前の通り、子宮に筋腫ができる病気のことです。婦人科の中でも特に罹患率の高い病気で、成人女性の5人に1人は、子宮筋腫を持っているとされています。(参考:女性の病気百科 池田育子著)

人によって、子宮筋腫の大きさや個数は異なっています。筋腫が1つだけある人から、多い人では100個以上できることもあります。

一番心配になるのは、「子宮筋腫はがんになるの?移転することはあるの?」ということではないでしょうか。子宮筋腫はそのほとんどが良性腫瘍のため、がんではありませんし、移転することもありません。命の危険を脅かす病気でないことを、覚えておいてくださいね。

 

できる場所

子宮筋腫は、筋腫ができる場所によって3つのタイプに分けられています。

子宮筋腫をもっている方の60%~70%を占めているのが筋層内筋腫(きんそうない・きんしゅ)です。これは、子宮の筋肉の中に筋腫ができるもので、大きくなりやすいのが特徴です。

粘膜下筋腫(ねんまくか・きんしゅ)は、子宮の内側の壁をおおっている「子宮内膜」のすぐ下にできる筋腫のこと。全体の10%しかならないとされていますが、もっとも症状が出やすいタイプです。

漿膜下筋腫(しょうまくか・きんしゅ)は、子宮の表面をおおっている「漿膜(しょうまく)」の下にできる筋腫です。子宮の外側にむかって筋腫が成長していくので、筋腫がコブのように盛り上がるような感じになります。

 

症状

子宮筋腫があるからといって必ず症状がでる訳ではありませんので、「子宮に筋腫があっても、その存在に気づいていない」という女性も多いのが事実です。一説によると、筋腫があるうちの60%~70%の人には症状がでないと言われています。(よくわかる最新医学 子宮筋腫 佐藤/石田著)

子宮筋腫の症状でもっとも多いのが月経過多です。

「なぜ筋腫ができると生理の量が多くなるの?」と疑問に思いますよね。子宮に筋腫ができると、子宮内膜をグッと押し広げるような形になり、子宮内膜(=はがれ落ちて生理になるもの)の面積が広がってしまいます。子宮内膜の面積が広がると、はがれ落ちて生理として出てきたときに、とても量が多くなってしまうのです。

・月経周期は問題がないが、生理の量があまりにも多い
・レバーのような血の塊がたくさん出る
・多い日用や夜用ナプキンでも血があふれる

など、出血量が多いのであれば、子宮筋腫の疑いがあります。

また、月経過多のほかに、以下のような症状がでることもあります。

不正出血
粘膜下筋腫があるときに、見られることがある
おりもの
粘膜下筋腫があると、水っぽいおりものが増えることがある
下腹部痛・腰痛
月経時・月経時以外にも痛みを感じる場合がある
月経困難症
発熱、吐き気、嘔吐、頭痛、気分の悪さなど
頻尿・尿失禁
筋腫が膀胱を圧迫することでおきることがある
便秘
筋腫が直腸を圧迫することでおきることがある
不妊
筋層内筋腫・粘膜下筋腫があると受精卵が着床しにくく、不妊になることがある

 

治療方法

くみちゃん先生
子宮筋腫の状態や出ている症状によって、医師と相談のうえ、治療方法を決めていきます。

子宮筋腫があるからと言って、必ずしも治療・切除をしなければならない訳ではありません。あくまで子宮筋腫によって症状がでている場合に、その症状を改善するために治療をする、ということを覚えておいてください。

まず、内診と超音波検査で、子宮筋腫の状態を調べます。子宮筋腫の状態と、現在でている症状によって、どのように治療していくかを医師と相談することになります。

だいたいの目安として、子宮筋腫が5cm以上の大きさであり、日常生活に支障をきたすような症状が出ている場合、摘出を検討することになります。

筋腫がそれほど大きくなっておらず、強い症状が出ていない場合、薬物治療もしくは経過観察をすることになります。「今ある筋腫が、今後どのようになっていくか」を確実に予測することはとても難しいために、定期的に検査を受けて、筋腫の状態を診てもらう必要があります。

また、子宮筋腫が見つかった場合、セカンドピニオンをおすすめします。というのも、お医者さんによって子宮筋腫に対する治療方針が異なることがとても多くあるため。筋腫のサイズも小さく症状も軽いのに手術を強引に進めてきたり、治療方針について詳しい説明がない医師は要注意です。

検査の目的、現在の筋腫の状態や、行う治療のメリット・デメリットなどを詳しく、誠実に話してくれるお医者様だと、安心して治療が受けられますよね。「大きい病院の先生だから、たぶん正しいことを言ってるんだろう」と思うこともあるかもしれませんが、とても危険です。あなたが診察を受けて感じた印象を、大切にするようにしてください。

 

更年期にホルモン治療をすると子宮筋腫はどうなる?

子宮筋腫がある人も、更年期障害の症状を治療するためのホルモン補充治療(HRT)を受けることができます。ホルモン治療をしたから、必ずしも筋腫が大きくなる・小さくなる・変化する、という確証はありません。

しかし、筋腫の状態によっては、医師が投与方法や投与量を通常とは違うものにすることもあります。また、病院によっては「子宮筋腫がある人にはホルモン補充治療を行わない」ようにしているところもあります。

 

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