

特に原因が思いつく訳ではないのに痩せると、何か病気なのではないか?と心配になりますよね。更年期痩せのほとんどは病気の心配がない体重変化なのですが、中には病気が原因で体重が減っている可能性もあります。
こちらの記事では、更年期障害で痩せる原因と、考えられる病気についてご紹介しています。
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更年期障害の「痩せ方」の特徴
更年期障害で痩せる人は、数キロ体重が落ちる人がほとんどです。7㎏~10㎏のように、病的に・激しく体重が落ちる方はあまりいらっしゃいません。(※当サイト調べ)
というのも、もともとの体重にもよりますが、数キロの体重変化は日常生活で当たり前におきることです。
お風呂に入ると一時的に代謝が良くなり発汗も多くなるので、体重が700g~1kg落ちることがあります。また、私たちは眠っている間にも「呼吸」や「心臓の鼓動」によってカロリーを消費しているため、体重が700g~1kg落ちることがあります。
体重80㎏の女性に伺ったところ「ご飯を食べたりお風呂に入ったりしていると、1日の体重の変化が2~3kgある」とのことでした。
このように、更年期には「日常生活で考えられる範囲内」で痩せる方が多いと考えています。
※1週間~2週間食欲不振が続いていて、ほとんどご飯を食べていなかったり、極端にカロリーの低い食事内容を続けている場合は、5㎏以上痩せる方もいらっしゃいます。
更年期障害で痩せる原因
食欲不振
最近、ちゃんとご飯を食べられていますか?食べるご飯の量は減っていませんか?更年期に痩せる・激やせする理由で最も多いのが食欲不振です。
更年期はエストロゲン(女性ホルモン)が急激に減り、女性ホルモンのバランスが乱れるため、食欲が増えたり減ったりします。「更年期に入ってから食欲が増えてがつがつ食べてしまう!」という女性も多い一方、「全然食欲がわかない」という女性もいらっしゃいます。
更年期に食欲不振になる詳しい原因や解消法については「更年期障害で食欲不振になる原因と2つの解消法【もしかして病気?】」の記事をご覧ください。
ストレス
ストレスや悩みを抱えているために、食欲不振をおこし、痩せている可能性があります。
ストレスを感じたり不安な気持ちになると、「活動の神経」と呼ばれている交感神経が活発になります。交感神経が活発にいなると、胃や腸などの働きが低下し、お腹がいっぱいになった感じ(=膨満感)がしたり、胸やけなどをおこすことがあります。
更年期はストレスを抱えやすい時期です。更年期障害による体調・気分の不調があるだけでもストレスになりますし、家庭・子育て・人間関係などのトラブルがあれば、それもストレスになっているはずです。
そういったストレスが続くことで交感神経が活発になりっぱなしになり、食欲不振をおこし、痩せてしまっている可能性があります。
痩せる・体重が減少する可能性のある病気
糖尿病
ただ体重が減っているだけでなく、体(筋肉)のハリが極端になくなっている場合、糖尿病の疑いがあります。
私たちがご飯を食べると、ご飯に含まれている「糖」をエネルギーとして活用します。しかし、糖尿病になると、糖をエネルギーとして使うことができなくなります。
しかし、生命を維持するためにはエネルギーを作りだす必要があります。そこで、体は糖からではなく、脂肪や筋肉中にあるたんぱく質をエネルギーとして使うようになります。脂肪や筋肉がどんどん痩せていくことで、体重も減ってしまうのです。
甲状腺機能亢進症
「食欲旺盛なのに、どれだけ食べても体重が減っている」という場合、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのう・こうしんしょう)の疑いがあります。甲状腺機能亢進症とは、甲状腺のホルモンが過剰に分泌される疾患のことです。
甲状腺機能亢進症になると、異常に代謝が促進されてしまうため、ご飯を食べても食べても痩せていってしまうのです。症状としては、食欲増加だけでなく、汗がよくでる、イライラする、胸がドキドキする、手が震える、息切れする、などがあげられます。
お気づきかもしれませんが、更年期障害の症状と似ている部分があり、見分けがつきづらいものです。「もしかして甲状腺疾患が原因かも?」と思った方は、「更年期障害と甲状腺疾患の違いとは?甲状腺疾患の原因と予防方法」にて詳細をご覧ください。